須賀川市の円谷幸吉メモリアルアリーナで5日に行われたバスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の福島ファイヤーボンズの開幕戦。2026年の新リーグ移行に伴い、福島はチームの目標であるB1昇格の”ラストチャンス”のシーズン初戦で勝利を収め、幸先の良いスタートを切った。
「ホームでの開幕戦を勝利で飾れてうれしい」。栗原貴宏ヘッドコーチ=郡山市出身=は試合後、安堵(あんど)の表情を浮かべた。2372人の観客が詰めかけた試合は第2Qに14点差をひっくり返される場面もあったが、リバウンドを修正して持ち直した。攻撃では日本人シューターや外国籍選手が得点を重ねて快勝した。
26年にリーグはトップカテゴリーのBリーグ・プレミア、2部相当のBリーグ・ワン、3部相当のBリーグ・ネクストへと生まれ変わる。そのためB1昇格を目指せるのは今季が最後となる。
主将の林翔太郎は、昨季けがで約3カ月間の離脱を強いられた悔しさも踏まえ「B1昇格に懸ける思いは人一倍ある」とし「B1に昇格してファンの皆さんと喜びを分かち合いたい」と誓った。
ブースター(ファン)も悲願達成を待ち望む。観戦に訪れた郡山市の会社員大堀怜玖(れいく)さん(28)は「惜しいところまではいっている。B1昇格を果たしてほしい」とエールを送った。